2019-01-01から1年間の記事一覧

セッション21

富山を旅したことがある。 水が美味しくて、だから炊いたお米も地ビールも美味しくて、お魚も美味しくて、とても幸せな旅だった。 旅をするならよい場所でも、住んでみると息苦しい。それは地方にありがちなこと。 パブリックの次に「ローカルで生きる」が関…

セッション20

今回は相棒推薦図書。 タイトルで「面白そう」ってなった。 PUBLIC HACK: 私的に自由にまちを使う 作者:笹尾 和宏 出版社/メーカー: 学芸出版社 発売日: 2019/09/20 メディア: 単行本(ソフトカバー) 取り寄せないとないかなあと思ったら、いつも行く書店(…

セッション19

消費税が8%から10% へと変わった。 まさにその端境期に出版された本だった。平成から令和へ変わっただけでも気持ちが大変なのに本当に激動の1年であるが、後によい記念となって思い出す本となるかもしれない。 彼岸の図書館: ぼくたちの「移住」のかたち …

セッション18

「生き延びる秘訣は、自分が迷子だと知ることだから。」(p.17) 迷うことについて 作者: レベッカソルニット,東辻賢治郎 出版社/メーカー: 左右社 発売日: 2019/04/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 今回の課題本は、本セッション2度目の登板…

セッション17

この本がいいねと君が言ったから8月中はキリン月間 ・・・実話です。今月の課題本は「キリン月間だから」と相棒がさっさと決めてくれました。 キリン解剖記 (ナツメ社サイエンス) 作者: 郡司芽久 出版社/メーカー: ナツメ社 発売日: 2019/07/08 メディア: 単…

セッション16

物心ついたときからずっと、図書館で夢を見てきたし、図書館に夢を見ていた。 自分の図書館の原体験は神奈川県の海辺の町である。 親が図書館に熱心に通う人だったので、2つの町の図書館を行き来していて、休みの日には必ず連れて行ってもらっていた。 その…

セッション15

良く知っているようで知らないということは、この世の中にまだたくさんある。 われ思う、ゆえにわれあり これはデカルトの大変に有名な一節だ。しかしこれだって、どのような文脈の中で使われていたのか知らなかった。これまで本編を読んだことがなかったか…

セッション14

西荻窪というまちが好きである。 住んだことはないが、大人になってから通うようになった。 現在は本屋や古道具屋、雑貨店、ベーグル専門店に美味しいことで有名な食事処など、歩いて回りやすい範囲に魅力的なお店が点在していて人気のスポットになっている…

ある編集者

東京に行ったときはなるべく美術館の展示をいくつか観るようにしている。 今回はまず編集者・小野二郎の展示を観に世田谷美術館を訪れた。 www.setagayaartmuseum.or.jp 実をいうと、小野二郎という人物については全く知らなかった。 本の界隈にいながらそれ…

セッション13

ここのところ、忙しいと言いながら内容的に重い本が続いたので、 少し読みやすい 「本の本」を課題本とした。 本を贈る 作者: 笠井瑠美子,川人寧幸,久禮亮太,島田潤一郎,橋本亮二,藤原隆充,三田修平,牟田都子,矢萩多聞,若松英輔 出版社/メーカー: 三輪舎 発…

セッション12

いいなあと思う憧れの出版社がいくつかある。みすず書房はそのひとつ。 「好き」とか「お気に入り」じゃなくて、「憧れ」なのは、価格帯もあるのだと思うけれど、生み出される本一点一点の佇まいが美しいからだ。言及するときもちょっと通ぶって「みすず」と…

セッション11

2019年は大著の積読解消ということになるみたいだ。 440ページ。おそらく今までで一番長かった。 この本は1月からの宿題だったのに、結局2/3までしか読み終えないままセッションに臨んだ。(相棒は読み終えていた。さすがである) 災害ユートピア――なぜその…

「のんき」と輪郭

少し前のことだが、数年越しの念願がかなって、東京にある書店Tに行った。 こじんまりとしていながらカフェとギャラリーが併設されていて、それでいて本棚は自分の思う「完ぺきな」状態だった。 そこには宇宙があった。 どの本も読まれたがっているように思…

セッション10

2019年のセッションは、課題本なしのスタート。 正確にいうと、課題図書は決まっていたのだけれど、互いに年明け早々いろいろと立て込んでしまい、読む時間が取れなかったので翌月に持ち越したのである。 それで、課題本以外で気になったトピックを披露しあ…

初買い・初読み

2019年は買った本をなんらかの形で記録しておこうと思う。 年末に買いそびれた本をいつもの書店で買おうと思い、在庫ありとなっているフロアに行ったら「石」に関する本のフェアが展開されていた。 とくべつ石が好きというのではないが、その中に、最近よく…

18→19

2018年はここ数年の中でも、特にたくさん音楽を聴いて、色々な本を読んだ。 環境の変化で「人に会う」ことが減ったというのもある。 それでも、それほど寂しい気持ちにならなかった。 どの作品も日々を送ることを支えてくれたが、なかでも印象的だったものを…