通りすぎる街

7月はじめ。いまの居場所での1年が過ぎた。

実際の距離を大きく移動したのはさらに何か月か前だったのだが、ぴたっと定位置につけたのは7月だったから。本当にあっという間だった気がする。

ふと「こつん」と当たった小石に動かされたくらいのつもりでいて、思ったよりも大きく転がって、何もかも変わってしまったのだなと1年経ってようやく実感がわいている、そんな状態。

ちょうど1年前、異国から町にやってきた人がこの7月で去る。仕事上ずっと関わってきたこともあり、文字通りの異邦人として奮闘していた姿に励まされたり、やきもきしたり、自分に重ねていた部分もある。もともと期限付きであったとはいえ、予定より早く帰ってしまうと聞いて、淋しい気持ちになった。

「なんだか最初から1年で帰るつもりだったらしいよ」

その言葉を耳にしたとき、発言の中に残念に思う気持ちと「どうせ帰っていく人」というニュアンスを感じ取ってしまい、複雑な気持ちになった。

自分もそう思われているのだろうか。

ずっとそこにいると思うかを問われたことがある。

本当に分からない。ここは通りすぎる街なのか。死ぬにはうってつけの場所なのか。

行き先は賽の目次第で、笹舟のように流れてきた。

このまちでたくさん浮かんだ思いを言葉にしたい。目に見えるように、行動に移して、このまちの人たち、特に「新しい時代の人たち」に何かいいものを残したい。

そう思うのだけれど、新しい時代が来ようとしているのに、考えがクリアにならないし、行動もともなわない。

こんな自分は、どうにも不甲斐ない相棒である。

新しい青の時代

新しい青の時代