セッション2

月例セッション第2回。

 

ミュージシャンはセッションに備えてリハーサルをするけれども(しないというバンドもある)、われわれもリハーサルよろしく、日々思考の交換はしている。ときには、おやつの交換も。

 

モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語

モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語

 

 

さておき、今回のテーマ本である。

この本を最初に手に取った時、インターネットで観た書影からのイメージとは違う「軽さ」に驚いたのだった。ハードカバーではなく、ペーパーバッグのようなソフトカバーで、折り紙みたいな表紙はやや強めに開くとめりめりと音がする。

 

本における「天」も切っていない、ぎざぎざのまま、という指摘あり。

アンカット。これらはきっと、わざとだろうという見解。

 

付箋した箇所を披露しあって、「同じだ」ということが続く。

自分の話ばかり聞いてもらっていたかも。次回はもう少し聞き手にならねば。

 

本書では、「本は書店の細胞だ」(p.21)「知識は財産である」(p.163)というように、言い切り方がたびたび出てくるのだが、そこが気持ちいいという意見も一致してたように思う。

 

本を読むことが好きで選んだ道ではなく、本を待つ人たちのために本屋になったのである。(p.266)

 

そもそも、なぜ本なのか、なぜ本の周辺の仕事を選んだのか。

 

様々な理由は付けられるが、

リハーサルやセッションの中で相手から提示される考えは、とても面白い。

 

人の方が本という存在に突き動かされている、というのは、モンテレッジォの人々に限らず、そうなのだろう。

 

自分も本に動かされて今の場所に来たようなものだ。

まだ道の途中にいる感じがしていて、留まるのかまたどこかに行くのか分からないが、その道ゆきを楽しみたい。